きさげが絶対必要な機械スライド部! 摺動面のきさげとは?

さて、今回は工作機械の中でも、特に重要な部分、

『摺動面』のきさげについてのお話しです。

ではいって見ましょう!

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摺動面とは?

摺動面と言うのは、機械が実際スライドして動く部分の面の事です。

『合わせ面』と違って、『摺動面』というのは、スライドして絶えず動くため、油で潤滑をしてやる必要があります。

そのために、摺動面のあちこちに『油溜まり』という油を溜めるためのポケットを作ってやる必要があります。

油溜まりを作る事によって、潤滑から出た油がその油溜まりに溜まります。

そうする事で機械がスムーズに動く事も出来るし、

摺動面の寿命も長くなります。

油溜まり

面が少しボコボコしているのが分かると思います。

これが『油溜まり』です。

面に彫られている溝は、『油溝』を言い、この溝を通ってポンプから潤滑油が送られて来ます。

ターカイト

昔の機械は、摺動面も金属の物が多かったのに対し、

現在の機械の摺動面には、『ターカイト』と呼ばれるものを使用する事が多くなってきています。

ターカイド

ターカイト自体を持った時の感じは、ゴムの様なペラペラした感じの物で、専用の強力なボンドで摺動面となる個所に貼り付けて使用します。

摩耗には非情に強いので、「じわ~っと」した力には凄く強い物です。

そのため摺動面の様に、絶えずスライドして擦りあわされる面にとっては、とても適している素材だと言えるでしょう。

しかし、衝撃には凄く弱く、硬い物でターカイト表面をたたくと、直ぐに凹んだり傷が着いてしまいます。

そのためキサゲ加工をする時は、

傷を入れずに加工する技術(コツ)を身に付ける事が必要になってきます。

摺動面(ターカイト)のきさげ

ターカイトは非常に傷が入りやすい物です。

その為キサゲ加工する時は、

『いかに傷を入れずにキサゲ加工する事が出来るか!』

がとても大切な事になってきます。

傷を入れずにキサゲ加工するとなると、どおしても優しくなでる様に加工してしまいます。

しかしそれでは平べったい面になってしまい、肝心の油溜まりが出来ません。

その為、

傷を入れずに、しっかりとキサゲ加工する技術を身につける必要があります。

ターカイト面にスクレーパーの刃を入れる瞬間!

この瞬間に微妙な力加減が必要になります。

それでいて、しっかりと加工する!

これがターカイトをキサゲ加工する上で、

『肝』となると言っても良いでしょう!

一皮めくる

きさげで削る

ターカイトを上手く当てるコツは、

 いかに傷を入れずにターカイトを加工するか!

という事だけと言っても良いかもしれません。

当たりを付けるコツとしては、基礎(合わせ面)と同じです。

下の写真が完成品です。

完成面

当たりが摺動面に均一に広がって、油溜まりもしっかり彫れている事が、

摺動面のきさげの完成条件です。

ここまでしっかりした当たりがついているという事は、

油溜まりもしっかり彫れているという事です。

油溜まりがしっかり彫れていない時は、もっと「ぼや~」っとした当たりになります。

まとめ

今回は摺動面(ターカイト)のきさげのお話しをしました。

今回ご紹介したのは、ターカイトのお話しですが、金属の時もあります。

その時も、『油溜まり』を作る事を意識して『きさげ』を行います。

では、今日はここまでにしたいと思います。

最後まで読んでいただいて有難うございました。

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コメント

  1. 木南 賢 より:

    「ターカイド」などというものは存在しません。
    正しくは「ターカイト」です。また、ゴムのようなものでもありません。

    ターカイト(TURCITE)は、PTFE:四弗化エチレンを基に砲金などを分散させた樹脂系摺動材で、米国Shamban社(現TRELLBORG社)の登録商標です。国内ではキャプテンインダストリーズ社が代理店となっています。

    • ヒロ より:

      ご指摘ありがとうございます!

      発信するにあたって、一番大切な所を間違っていました。

      『ターカイド』⇒『ターカイト』に修正しました。

      ターカイトをキサゲ加工するにあたって、技術ばかりに意識を向けすぎて、
      ターカイトとは何か?をあらためて意識する良い機会になりました。

      「ゴムのようなものでもありません。 」とありましたが、
      ゴムでない事は承知しています。

      このページでは、全くこういう仕事を分からない人に向けて、
      『きさげ加工とはどういう事をするのか?』
      に意識を向けて書いています。

      『ターカイドとはゴムの様な感じの物で、衝撃には弱く

      摩耗に非情に強いので、「じわ~っと」した力には凄く強い物です』

      という様に、触った感じ・ペラペラした感じを
      『ゴムの様な感じの物』と言う様に、
      どういった感じの物なのかを表現しました。

      表現方法が少し甘かったかなぁ~と思っています。

      また良い表現があれば書き直したいと思います。

      ご指摘ありがとうございました。

  2. トライボロジスト より:

     色々部品があるが金属や鉄鋼材料同士が油を介して摩擦し合うのが、いまも昔も機械の実態。こういった技術をトライボロジーというのだが、そのなかでも境界潤滑技術というのが理論は確立せず摩擦損失の主な元凶であるにもかかわらず、研究者も少なく、理論がないため色々な材料同士を実験的に摩擦させるだけ。しかも実機試験とラボ実験の乖離などもあり、無用の長物扱いをされかねない中途半端な技術分野ともみられていた。
     材料技術が無いとティアワンの資格がないというが、その材料技術とはという問いを抱いて、玉ねぎの皮むきのようなことを何層にもわたり中心部分にはトライボロジーという、無気力な技術者がいるというのが実態だ。
     この形勢一変する、島根大学客員教授の久保田博士らが
    提出した炭素結晶の競合モデルというのはこの事態を一変させるもので、「半世紀に渡りトライボロジストが見続けていた夢」とまで評されている。今後の活躍が大いに期待される。

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