2017/02/04

きさげの基礎! 機械部品平面の合わせ面の平きさげ

 
きさげ面

この記事を書いている人 - WRITER -


普段は『きさげ職人』として、工作機械重要箇所に手仕上げ加工を施す職人さん。
もう一つの顔は相棒のCBRと共に日本全国を駆け巡る職人ライダー!
ツーリング先での情報やグルメ情報を中心に発信します!!

ヒロ

前回、『きさげ』とはどういうものか?

どんな工具を使って作業するのか?

といった事をお話ししました。

今回は、『きさげ』の基礎である、機械部品平面の合わせ面の『きさげ』とは、

どういった感じで作業するのか?

といった感じでお話ししたいと思います。

スポンサードリンク


 

機械平面の合わせ面のきさげ

前回の記事でもお話ししましたが、機械加工だけでは綺麗な平面に加工するのは難しいです。熱変動が起きたり、色々なヒズミが出たりします。

それで、この『きさげ』という技術が必要になってくるんですね^^

では説明していきましょう!

(1)定盤にブリューペーストを塗る

今回は定盤を使用しての『きさげ』ですので、定盤の基準面にブリューペーストを均一にムラなく塗ります。

最初の荒取り (当たりがきさげ面の全体に来るまで、強めに削る)の時にはブリューペーストを少し濃いめに塗ります。

そして、当たりが全体に広がったら、今度はブリューペーストを薄めにします。

これは、きさげをする前の面というのは、凹凸がはっきりしている(大げさに言うと、デコボコ)なので、ブリューペーストを濃いめに塗った方が分かりやすいし、

 

がっつり削ろう!」という気になるからです。

 

そして、面が仕上がってくると、逆にブリューペーストを薄くします。

これは先ほどとは逆に、凹凸の状態が無くなってきて、面の当たりが均一になり、

濃くぬってしまうと、面がブリューペーストの青色で、「べちゃ」ってなってしまうからです。

仕上げに近づくほど、ブリューペーストも光明丹も、

薄くします。

定盤にブリューペーストを塗る

 

(2)定盤をきさげ面に摺合わせて、当たり確認

先にスクレーパーで、一皮むいて、光明丹を塗っておいた『きさげ面』に、

定盤を摺合わせて、面の凹凸(当たり)を確認します。

定盤と摺合わせる

 

(3)面の状態を確認

青く浮かび上がっている所が、凹凸の高い所です。

その中でも、黒光りしている所が一番高い所です。

高い所

写真印の所をキツめに削ります。

(4)凹凸(当たり)を削る

スクレーパーを使って、凹凸(当たり)を削っていきます。

凹凸(当たり)の高い所はキツク、

凹凸(当たり)の低い所は優しく削っていきます。

スクレーパーで削る

 

この一連の動作、

 

・定盤で凹凸を確認する

・凹凸をスクレーパーで削る

・定盤で凹凸を確認する

 

これを、きさげ面の当たりが均一になり、

 

きさげ面が綺麗になるまで続けます。

(5)仕上がり面

写真を見てもらえば分かると思いますが、

黒く、力強い当たりが、きさげ面に均一に広がっているのが分かると思います。

完成面

 

これで完成です。

 

 

きさげ面

 

光明丹やブリューペーストを落とすと、こんな面になっています。

 

最後に

今回は『きさげ』の中でも、基礎である、平面の『平きさげ』についての説明をしました。

 

写真には黒光りした力強い当たりが当たっていたと思いますが、

素人や、たまにしかやらない人は、こんな当たりは絶対付ける事は出来ません。

 

やはり熟練の技が必要になります。

 

写真を多く取り入れたので、きさげの一連の動作が何となくお分かりいただけたのではないでしょうか?

 

では、今日はこの辺で!

 

最後まで読んでいただき有難うございました。

スポンサードリンク


 

 

  関連記事 - Related Posts -

 

  最新記事 - New Posts -

 

Comment

  1. けん より:

    まさに芸術品ですね。
    横浜の自動車メーカーにてエンジン部品の機械加工をしているものです。

    私も大学の時にきさげの実習をしましたが、
    削る場所と削り取る量がシビア過ぎて30mm×30mmの定番すら満足に当たりが出せなかった記憶があります。

    日の目を見ることは少ないが、非常に重要な技術。
    プライドを持って切磋琢磨していってください。

    • ヒロ より:

      嬉しいお言葉ありがとうございます!
      きさげは一定の力で削り取る感覚をつかむまで、毎日突き続けて1年位かかります。(個人差はあります)
      当たりを付けつつ綺麗な面に仕上げていく。本当に微妙な力加減でだいぶ変わりますからね。

      定盤は今期のいる作業ですね!私も定盤を修正するために良くやります。
      どこまでも追及できるので面白さもありますが^^

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です