職人ライダーヒロの 楽しいツーリング日記!

これぞ 世界三大記念艦 三笠!唯一のこる明治時代の鋼鉄戦艦をめぐる旅

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工作機械製造において キサゲ加工 という超重要な手仕上げ加工を施す職人である一方。相棒のCBR1000RRやGTR125aeroと共に旅に出かけ、日本各地に点在する絶景スポットやグルメ情報などをブログを通じて発信するブログライター。
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前回に引きつづき

横須賀は三笠公園

世界三大記念艦「三笠」へきています。

 

明治時代の鋼鉄戦艦で現存するのはこの三笠だけ

当時は最新鋭の戦艦として製造されました。

明治時代に培われた技術を知るうえでも

歴史的には非常に価値の高いものです。

 

それが現在にまでのこってるなんて

ホント凄い!

物資の足りてない当時の状況から考えても

現存していること事態まさに奇跡にちかいです。

 

そんな三笠に合うべく

大阪からはるばる横須賀までやってきました。

 

今回は世界三大記念艦「三笠」をご紹介したいと思います。

前ページを読まれてない方へ
  • 戦艦「三笠」とは?
  • 記念艦「三笠」を数倍たのしむには?

前ページを読まず

初めにこのページへ来られた方は

いちど前ページに戻られて 前半部分を読んでから

こちらに戻ってくることをオススメします ⇩

戦艦「三笠」とは何か?

記念艦「三笠」を数倍たのしむための方法を掲載しています。

先にそちらを読んでいただけると

より楽しめるかと思います。

 

前半部分終了のおりには

記念艦「三笠」記事へ

というリンクを貼ってますので

必ずこちらのページに戻ってきてください。

 

これぞ 世界三大記念艦 三笠!唯一のこる明治時代の鋼鉄戦艦

三笠公園に到着するころにはお昼をゆうにまわっていました。

とりあえず三笠公園入口前にある駐輪所へバイクをとめる。

三笠公園入口の臨時駐輪所にとめたCBRの写真

この日は土曜日とあって

電話ボックス横に臨時駐輪所が設けられていました。

ちなみに正規の駐輪所はすぐ近くのこちらになります⇩

三笠公園の駐輪所の写真

バイクや自転車がごちゃ混ぜに置かれているので

大型バイクは臨時駐車所があった方がありがたい。

今日はラッキーでした。

 

バイクをとめたら三笠とご対面。

まずは司令長官の東郷さんがお出迎えです。

三笠公園の入口から真正面にある東郷平八郎の銅像と三笠の写真

この方こそ日本海海戦を指揮した張本人!

日本海海戦のおりには

鋼鉄の壁におおわれた司令塔に入ることなく

三笠最上艦橋にて指揮をとりつづけた。

 

中でも天高々と右腕を上につきあげ

そのまま90度 左まよこに振り下ろす

“T字戦法”

のちに「トーゴーターン」とも呼ばれる

有名な指示を出したご本人様なのです。

 

ドラマ「坂の上の雲」では渡哲也さんが演じられていて

トーゴーターンのシーンはめちゃめちゃカッコ良かった。

三笠を語るべく外せない東郷平八郎の銅像の写真

三笠を語るべくぜったい外せない

東郷平八郎とうごうへいはちろう の銅像が

まずはお出迎えです。

 

そして三笠

これぞ三笠記事アイキャッチャ画像

この令和の新時代

近代的なビルやマンションが立ちならぶ現在の風景には

遺物的なイメージがして適合しないんやろうなぁ~なんて

ここに来るまでは思ってました。

 

だけど実際こうやって見てみると

とくだん違和感もなく、

自然にとけこんでいる感じがします。

 

個人的なイメージだけど

軍艦の街、海軍の街と連想させる

横須賀のイメージから

自然にとけ込めているのかもしれない。

日露戦争で大活躍して日本を勝利へと導いた三笠の写真

しかもドラマのセットではなく目の前にあるのは実物!

対馬沖で繰り広げられた日本海海戦。

あの場にいた!

バルチック艦隊とやり合った!

連合艦隊の旗艦とつとめ上げた三笠!

それがいま目の前にある。

 

好きな者にとっては

これいじょうの興奮はないでしょう。

世界三大記念艦「三笠」記事アイキャッチ画像

 

どうやら三笠もお色直しの時期に入ったみたいで

艦尾のあたりから海側にかけて

足場が取り付けられていました。

艦尾のあたりから海側にかけて足場がつりつけられていた写真

鋼鉄戦艦をこれからも維持しつづけていくうえでは

大変重要なことだけど

その時期にかさなってちょっと残念。

 

だけど陸側にはまだ足場が組まれてない状態だったのが

不幸中の幸いでした。

記念艦としてこの地に鎮座する三笠の艦首の写真

今は記念艦としてこの地に鎮座する三笠

その姿は海の上に浮かんでいるのではなく

陸地に船底までうめられ、

コンクリート詰めにされれています。

艦首を皇居に向けて。

 

なぜコンクリート埋めになっているのかというと

記念艦として三笠をのこすためには

当時ひつような処置だったからです。

 

大正11年(1922年)のワシントン軍縮会議で

三笠も廃艦が決まってたんですが

「三笠をのこしてくれぇ~」って熱い声もおおくなり

戦艦としての機能を果たさない状態にすることを条件に

三笠を記念艦として保存できることになりました。

コンクリート埋めになっている三笠の写真

コンクリート埋めになっている理由は

二度と出撃できない状態にする必要があったからなのです。

 

艦としての機能はもうありませんが

保存するには海の上に浮かんでいるより

この方がはるかにいいでしょう。

 

艦体のまわりには弾丸とか砲台、分厚い鋼板を打ち破った弾痕など

戦争時代の様々なものが展示されていました。

厚み7.5センチの鋼板を打ち破る砲弾痕

厚み7.5センチの鋼板を打ち破る砲弾痕

 

三笠艦体周辺に展示されている砲弾の写真

砲弾

 

恐らく軍艦デイアナ号の備砲…らしい写真

恐らく軍艦デイアナ号の備砲…らしい

三笠に関わるものばかり展示されているわけではないみたいですね。

それでは一通りまわりをみたところで

乗艦しましょう。

三笠に乗艦するまえの写真

 

記念艦三笠 まずは上甲板

乗艦するにはチケットが必要です。

三笠入場券券売機の写真

チケットは東郷平八郎の銅像横にある

管理事務所で購入するか

三笠の階段を上がった先でも購入できます。

ちなみに観覧料金は

  • 一般:600円
  • シニア:500円
  • 高校生:300円
  • 小中学生:無料

小中学生いいっすね~

 

記念艦三笠 入館前の注意!

記念艦三笠 艦内には

飲食物の自動販売機をはじめ 売店はありません。

事前時に準備するか

食事を済ませてから乗艦しましょう。

 

乗艦するとすぐ目の前に

後部主砲が目に飛び込んできました。

三笠に乗艦するとすぐ目に飛び込んでくる後部主砲の写真

40口径12インチ後部主砲

迫力ある主砲ですが

当時をもとに復元されたレプリカです。

当たり前ですが主砲としての機能はありません。

 

砲口は二つ付いていますが

使う時は一回につきどちらか片方だけなんだとか。

二つ同時につかうと

空中でクロスして当たっちゃうんですって

前部主砲の写真

前部の主砲

機能として砲台は90度まで旋回することができました。

できたけど

そこまで旋回させると艦に当たっちゃうんで

実際はそこまで使わなかったようです。

 

ちなみに動力源は水圧

これが艦にたいして前後2つ装備されていました。

主砲の弾丸の写真

一緒に展示されていた主砲の砲弾

巨大な主砲なので砲弾も巨大!

30センチ砲弾で重量は400㎏

しかも火薬は爆発力の激しい下瀬火薬が大量に使われていました。

 

そんな主砲。

威力は絶大なのですが命中率は実にイマイチ

気になる命中率はなんと!

10%ほどだったそうです。

 

“下手なテッポウ数うちゃ当たる!”

まさにその精神w

 

さぁ~どんどんいきましょう~

ちなみに三笠上甲板上にあるほとんどのものは

当時をもとに復元されたレプリカです。

しかしその中でも

当時のまま残っているところ少なからずあります。

 

先ほどの後部主砲の広場からすこし前方へ向けて進みましょう。

そして床をご覧ください。

建造当時から変わらず使われているチーク材の写真

こちらで使われているのは建造当時(明治33年)から変わらず

堅くて丈夫なチーク材のまま

 

所々みうけられる黒いシミのようなものは

飛んできた砲弾とかで焼けた痕なんだとか。

チーク材床板の黒いシミが焼けた痕だという写真

その意味を知ってしまうと

生々し当時の悲惨さを連想してしまいそうです。

 

ほかの床板と見くらべると違いは一目瞭然!

後部主砲広場の床板と見比べる写真

まず年期がちがう。

 

これだけみてたら

まるで工場の中を歩いているみたいですね⇩

まるで工場の中を歩いているみたいな風景だという写真

蒸気船なので中央に二つの煙突

猫招きみたいなのはボイラー室までの通気筒になります。

 

その両サイドには4機の補助砲がある。

両サイドに4機の補助砲がある写真

レバーを回すと動きます

残念ながらバルチック艦隊へ攻撃したであろう艦体右側面は

お色直しのため囲わて入ることが出来ませんでした。

 

「当時の人はこの先にバルチック艦隊を見ていた!」

なんて、鑑賞に浸りたかったんですけどw

 

上甲板から三笠であがれる一番高いところ

最上艦橋まであがってきました。

日本海海戦のおり東郷平八郎が指揮をとった最上艦橋の写真

ドラマ「坂の上の雲」をみた人なら

絶対おさえておきたいスポットの一つです。

 

日本海海戦のシーンで東郷平八郎が指揮をとった場所であり

かの有名な「トーゴーターン」を指揮した場所でもあります。

 

床には東郷平八郎や秋山真之ら

当時最上艦橋にいたであろう有名な偉人たちの立ち位置を

マークで示していました。

三笠最上艦橋で有名な偉人達の立ち位置を記した写真

写真から左上が東郷平八郎の立ち位置

そんなに広くないのにめっちゃ人多くて

なかなか人が途切れなくて…

写真は人がいなくなった一瞬のタイミングで写せた

奇跡の一枚です!

 

実は私もここに来るのが

一番たのしみだったんですよね~

なので写真のためにめっちゃ粘りましたw

 

勇気ある人は

ここで「トーゴーターン」を実演してみましょう!

最上艦橋をしたから見上げた写真

ひと目の気になる私には

到底できませんでしたが…

 

記念艦三笠 中甲板へ

それでは艦内へ移動しましょう。

 

中甲板は主に展示物がメインで

士官以上の個室や長官室なんかもあります。

博物館的な感じでした。

 

パンフレット通りに進むと

まずは艦体の模型がずらりと並ぶ通路をとおり

艦体の模型がずらりと並ぶ通路をとおる写真

 

そして中央展示室へ

中央展示室全体の風景の写真

三笠が出撃してきた海戦に関する資料をはじめ

東郷平八郎の遺品や

当時使われていた測距儀などを展示

日本海海戦のVR体験までできる。

記念艦三笠メインの展示室になります。

元々ついていた三笠の艦首飾の現物写真

現在三笠の艦首についている艦首飾りは真鍮製のレプリカ。

上写真の物こそが本物の三笠艦首飾りになります。

 

竣工から昭和62年まで実際に取り付けらていました。

金属製と思いきや実は木製というからおどろきです。

 

次は艦尾エリアへ

士官以上の人が与えられる個室があるエリアへの入口の写真

この扉の向こうは

士官以上の人に与えられる

個室等のプライベート空間であったり

執務される部屋があります。

 

こちらは長官公室です。

重要会議たおこなわれた長官公室の写真

ドラマ「坂の上の雲」でも良く出てきた部屋。

落ちついたアンティーク調の家具とは似つかない

補助砲のある部屋だったのでよく覚えてます。

長官公室のある補助砲の写真

こちらでは特に重要な会議が行われました。

バルチック艦隊は対馬海峡を通るのか?

宗谷海峡を通るのか?

津軽海峡を通るのか?

間違えると大変なことになる。

歴史的重要な会議はこのテーブルを囲んでおこなわれたのです。

重要会議たおこなわれた長官公室の反対側からの写真

重要なひとつの分岐点を

この部屋で決めたんですね。

 

判断をあやまれば

ロシアに負けていたかもしれません。

 

この部屋に入って一つ驚いたことがあります。

なんと

東郷平八郎の遺髪が祀られているんです

東郷平八郎 司令長官の遺髪が祀られている

死してなお生死をともにした艦とともに…

ひとりの人間の生涯

生きざまの様なものを感じました。

 

そして三笠最後尾の部屋

長官室です。

三笠最後尾にある長官室の写真

こちらは東郷平八郎が執務作業をされた部屋になります。

 

壁には東郷平八郎の肖像画が飾られていました。

東郷平八郎の肖像画の写真

日本肖像画界の最高峰である馬堀法眼が作

東郷平八郎 等身大像とあります。

 

奥にある二つの扉からは三笠最後尾にあたる

長官専用スタンウオークに出ることができます。

長官室からスタンウオークへ出る扉の写真

しかしこの日は残念ながら

外壁の舗装工事のため扉は閉まってました。

 

どの部屋もアンティーク調の家具は当時のまま美しい輝きを放っている。

良く整備されているのがわかります。

落ちついた空間でした。

 

記念艦「三笠」基本情報

基本情報
  • 【住所】神奈川県横須賀市稲岡町82−19
  • 【電話】046-822-5225
  • 【観覧時間】(4月~9月)9:00~17:30/(3月・10月)9:00~17:00/(11月~2月)9:00~16:30
  • 【休艦日】12月28~31日
  • 【観覧料金】(一般)600円/(シニア)500円/(高校生)300円/(小中学生)無料
  • 【駐車場】三笠公園入口前に駐輪所あり(無料)/車は周辺の駐車場を利用(有料)

 

最後に

戦艦三笠 左側面の写真

三笠って明治時代から現存する

唯一の鋼鉄戦艦なんだけど

やはりすべてがすべて当時のまま現存している

というわけではありません。

 

長い歴史のなか 状況もかわり

甲板から上はすべて取りはずされ

無残な姿にかわっていた時期もありました。

 

そんな中、床についたシミひとつであっても

その意味を知ることによって

当時の悲惨さ、状況がつたわってくるような気がしました。

 

今回の記念艦三笠に関して

全てをくまなくお伝えすることはできませんでした。

三笠にある一つ一つも物すべてが重要で

価値のあるものばかりだと思います。

そのなかで自分的に一部抜粋してお伝えしてきました。

 

あとは実際あなたの足でおとずれて

ちがう何かを感じ取ってみて下さい。

 

今回は以上です。

最後まで読んで頂きまして ありがとうございました。

 

・②
 

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