奈良県五條 歴史ツーリング!五條新町通り 江戸時代からの歴史的町並みを散策

どうも!職人ライダーのヒロです。
今日は江戸時代から昭和初期にかけて歴史的な町並みがのこる
奈良県は五條市
“五條新町通り”に行って来ました!
五條というと
明治維新の先駆け、明治維新発祥の地といわれ
天誅組という組織が徳川幕府に対して
武装蜂起!革命を起こした場所として知られています。
土佐を脱藩した吉村虎太郎らを中心に
中山忠光を主将として五條代官所を襲撃!
新たな新政府を立ち上げました。
徳川幕府倒壊のきっかけになったことが
明治維新の5年前におきたということで
明治維新発祥の地!といわれています。
そんな時代を変える程のことが起きた歴史的な町に
約400年前の町並みが今ものこる地域があります。
日本固有の古い建造物が多く立ちならび
落ちついた独特の雰囲気をかもしだしています。
京都とちがって観光客も少ないので
落ちついて散策できるのが魅力です!
週末ツーリングのスポットとしていかがでしょうか?
目次
五條新町通りとは
東西に一直線、約900メートルのびる街道のことで
城下町だった新町エリアと門前町だった五條エリアから成り立っています。
江戸時代から昭和初期の町家や近代建築にいたるまで
古い町並みが軒を連ねる歴史的な街道です。
誕生は今から約400年前の江戸時代までさかのぼり
大和二見藩の藩主である松倉重政によって
二見城の城下町として造成されました。
当時は商いの町として、紀州街道の宿場町として栄えていたということです。
その多くは
国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています(平成22年12月)
※同地域内165棟がその対象
なかでも日本最古の建造物と言われるのがこちら

栗山家住宅
慶長12年(1607年)建築
正確な建築年月日がハッキリしている建造物として日本最古なんだとか。
新町通り入口からすぐのところ
国道168号線を北へ50メートルのところにあるので
散策前に見ておきましょう。
五條新町通りを散策
国道168号線 吉野川付近に新町通りの入口があります。(五條エリア)
通りは車やバイクの通行はできるものの
一方通行なのでご注意を!
江戸時代から明治、大正、昭和初期の四時代にいたるまで…
約400年もの長きあいだ守りつがれてきた町並み
そんな中に一歩ふみ入ると
周りの空気感が一瞬にして変わる感じがします。
自分自身、気持ちにも変化があらわれ
忘れていた遠き昔の気持ちがよみがえる
そんな気分になりました。
京都と比べると人が少ない分
落ちついて風情を楽しめるのが五條新町のいいところです。
どの家も通りに面した玄関先にはよけいな物は置かず
とてもシンプルに綺麗にされていました。
江戸時代から約400年という長きにわたり受けつがれてきた家々。
豪雨災害や火災も乗り越え
住民の方々によってとても大切にされてきたということを感じます。
町家は今でも人が住まわれている居住宅。
散策の際はご迷惑にならぬよう十分に配慮したいものです。
まずは「まちや館」へ立ち寄ろう(旧辻家住宅)
新町通りに入ってきて 一番はじめに中を見学できる町家が
こちらの“まちや館”
かつて江戸時代に米屋を営んでいたお屋敷なんだとか。
大凡30年間空き家だった建屋を復元修復して
戦前の生活用品を展示し、当時のくらしぶりを再現しています。
ちなみに入館料は無料です!

お座敷に上がることもできます!
太い木が柱としてまるまる一本
ほぼ原木のまま使われていたりするので
昔の家の構造を知る上でも勉強になったりします。
これは牛の背骨のような印象をうけることから
“牛梁”とよばれています。
ほとんど原木にちかい強い木で屋根を支えているんだとか。
それ以外にも文武の偉人とよばれる
“木村篤太郎”が生まれ育った家でもあるので
木村篤太郎を紹介する展示物や
幼き頃 勉強していた2畳ほどの小さい部屋も公開されてました。
弁護士をしていた人で
のちに五條出身の大臣になった人です。
戦後の吉田内閣政権下で初代法務大臣を務るとか
戦後に禁止されていた剣道の復興にも力を注いだ人です。
全日本剣道連盟の初代会長も務めているので
剣道をやってる人なら知ってるんじゃないでしょうか。
そしてこちらに立ち寄った一番の目的はこれ⇩
“歴史ゆかりの地歩きマップ”をゲットするためです。
これめちゃくちゃ詳しく書かれているので
めっちゃ分かりやすい!
たちよっておきたい重要な町家や
休憩の際に役立つ甘味処など…
役立つ情報が地図つきで、絵柄つきで掲載されているので
必ずゲットしておきましょう!
他にもまちや館のおばちゃんのお話は超重要!
まちや館に入ると、まずおばちゃんが出迎えてくれて
いろいろお話を聞かせてくれました。
まちや館のことやら、五條新町のことやら…
くまなく色んな話をこちらが何も聞かなくても教えてくれたので
すごく助かりました。
情報収集にとても役立つので
散策の前には是非たちよっておきましょう。
ちなみに まちや館から少し歩いたところに
“まちなみ伝承館”という町家があります。
明治から大正にかけて医院だった町家を修復!
中を見学できます。
五條新町の歴史や案内人による紹介もしてくれるので
こちらでも情報収集はオススメです。
おばちゃんに教えてもらった穴場スポットへ行ってみた
まちや館のおばちゃんに
「こっち行ったら面白い建物あるで!」って教えてもらったので
行ってみることにしました。
聞くところによると小路と川を挟んで
3戸の建屋がわたり廊下でつながっているんだとか。
とりあえず行ってみましょう!
おばちゃんに言われたとおり小路をすすむ。
するといわれた通りつながっているところに出ました。
道をはさんで両隣の建屋がつながる構造って見かけないので
確かにめずらしいです。
近くによってみると何だかカゴが挟まってるような…
浮いているようにも見えます。
おもしろいですねw
建物の反対側に回ってくると
川をまたいで更に繋がっていました。
こちらの建物はもともと山本本家の酒蔵だった建屋で
今はリノベーションして
“GOJO GIROCCO”
というダイニングバーになっている様です。
歴史ゆかりの地歩きマップ にも載っているので
気になる方は探してみてください。
五條新町通り ちょっとした豆知識
知らなければ普通にスルーしてたけれど
知ったうえで散策すればこれまたおもしろい!
ちょっとした豆知識を頭に入れて散策しましょう。
2階の高さに注目!江戸時代の建物の特徴とは
通りを歩いていると二階の高さが低い町家が多くめだちます。
となりの町家と見比べてみてもその違いは一目瞭然!
まちなみ伝承館のお座敷に上がらせてもらった方は
天井の高さが異様に低いことに気づかれたと思います。
これは江戸時代から明治にかけて建てられた町家の特徴で
“厨子二階”といい
二階は屋根裏部屋として物置に使っていたということです。
当時は二階から通りを歩く人を見下ろしてはいけない
二階から見下ろす行為じたい禁止されていたということです。
五條新町通りは城下町のメイン通りだったので
武士や侍はもちろん、お殿様も通ることだったあったはずです。
それを二階から見下ろす行為は無礼にあたる!
ということだったようです。
例外として旅館はOKだったんだとか。
格子の種類を見分ける
商いをしていた町家の格子は
大きく分けて3種類に分かれています。
太格子は店先から中の商品陳列が見えやすいよう間を大きく広げている。
細格子は外から中が見えにくいよう造られた住居スペース用の構造。
中格子は勘定をする帳場に使われたので、細格子と太格子の間くらいの幅なんだとか。
酒造屋の山本本家さんでは
今回ご紹介したすべての格子を見ることができます⇩
大野屋 Cafeことほぎ
五條新町通りを散策してほどよく疲れてきたところ。
休憩がてら甘い物でもいかがでしょう。
新町エリアに位置する“大野屋Cafeことほぎ”さん。
江戸時代の町家を改修したカフェで
苺パフェをいただいてきました。
スイーツ以外にもランチもいただけるということなので
利用してみてはいかがでしょう。
五條新町通り 基本情報
国道168号線「新町口」交差点より五條新町通り入口(五條エリア)
五條新町通り 駐車場情報
五條新町通りより「まちや館駐車場」
五條新町通りより「まちなみ伝承館駐車場」
吉野川より「水辺の楽校 河川敷駐車場」

五條新町通り入口(五條エリア)まで徒歩約3分
駐車場はいずれも無料です。
最後に
五條新町通りを散策してみて
すごく静かだし綺麗に整備されていて
とてもいい町だなと感じました。
他の観光地とちがって人も少なく
歴史的な建造物をより深く味わいながら散策することができます。
今回は以上です。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。