職人ライダーヒロの 楽しいツーリング日記!

かやぶきの里 『ちいさな藍美術館』で藍染技術を感じよう!!

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06.新道弘之氏の作品の写真
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きさげ職人でもあり、バイク乗りでもある職人ライダー。 きさげ加工という、工作機械製造において超重要な加工を施す職人である一方。 相棒のCBR1000RRやGTR125aeroと共に旅に出かけ、日本各地に点在する絶景スポットやグルメ情報などをブログを通じて発信するライター。 大好きな和歌山には良く出没する。
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京都府南丹市美山町北にある北集落では、今でも茅葺屋根を使用している農家が多くある残っています。

その地域は“かやぶきの里”と呼ばれ、

国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている貴重な地域。

 

昔ながらの茅葺屋根を眺め、のんびり散策するだけでもホッコリできる。

初めてきた人でも何故か懐かしい気分になれる場所です。

 

そんな かやぶきの里 の中に“ちいさな藍美術館”という藍染あいぞめに関する美術館があります。

01.ちいさな藍美術館 入口の写真

この美術館は芸術家である新道弘之氏によって

2005年に設立されたもので、

館内では新道氏によって世界中から集められた藍染のコレクションが展示公開されています。

それに工房では藍瓶(あいがめ)があり、藍染を見学する事も出来ます!

 

今日は『ちいさな藍美術館』をご紹介します。

 

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村で一番大きな家

一軒の家をくりぬいた様な建物の入口を抜けると、ひらけた入口の広場に出ます。

そして正面に見えるのが『ちいさな藍美術館』

01.この村で一番大きくて古い家の写真

こちらの家は、この村で一番大きくて古い家で、江戸時代には庄屋を務めていた事もあるんだとか!

家の一部を公開して美術品を展示しています。

 

無料で美味しい井戸水が飲める

02.井戸水の写真

家を正面にして右側には、美味しい井戸水を無料で飲む事ができます!

 

蛇口をひねると水が出る様になっています。

井戸水と言うと、年間を通して常に温度が一定です。

 

夏は冷たく、冬は温かく(温かくって言うのは変かもしれませんが・・・(笑))

とにかく常に温度が一定(約20℃前後)なので、いつでも美味しくいただく事ができます!

 

美術館 館内

それでは家の中へ入りましょう!

まず中に入ると、藍染で染められた品々がお土産品として売られています。

03.お土産物の写真

様々な模様に鮮やかに藍染された品々が販売されています。

 

写真は巾着袋ですね!

値段は700円前後~だったと思います。

今思えば1つ買っておけば良かったなぁ~と少し後悔・・・。

今度行った時は買う事にしましょう!

 

このフロアまでは無料で入館できますが、この先は有料になります。

入館料は一般250円です。

 

カウンターにて料金を支払い、まずは工房から見学させていただく事にしましょう!

 

工房

奥の入口から右側へ行くと『工房』があります。

04.染物工房の写真

05.染物工房の写真2

この日は藍染作業はされてませんでしたが、藍染をしている所を見学する事も出来るという事!

また今度は作業をされている所を見学してみたいですね。

 

工房と対象にした位置にギャラリーがあり、新道弘之氏の作品が展示されていました。

06.新道弘之氏の作品の写真

そこには和の風景が広がっており、日本人ならやはり引きつけられるものがあります。

古風な部屋の中央に、藍染の染められた作品が見事にマッチしています。

 

新道弘之コレクション

工房を後にし、階段を昇って屋根裏部屋へ行って見ましょう!

階段を登り切ると、新道弘之氏が世界中から集めたコレクションの数々が展示公開されています。

07.ちいさな藍美術館 二階の写真

沢山のコレクションの種類ごとに、分かりやすい説明がされているので、

「この染物が何か?」という事が良く分かり、

藍染の事に詳しくない方でも楽しめるのではないでしょうか?

 

嵐絞り

中でも私の目に止まったのがこちらの『嵐絞り』と言う技法です。

08.染物の写真2

単に斜めに嵐の様な模様が入っているだけの布ですが、

  • 棒に布を斜めに巻き付け
  • その上に2人掛りで糸を巻き付けていき
  • その布を押し縮めていき
  • そして染液の中に浸して染める

明治から大正にかけて盛んに用いられた技法です。

この工程だけを見ていると、簡単な様にも感じますが、

中々手間のかかる難しい技法で、

この写真の様に、綺麗な嵐模様を染められる職人さんはもういないそうです。

09.染物の写真

昔の職人さんは、

「もっと良い物を作ろう!もっと!!もっと~っ!!!」

と!常に追及し自分を高め、

出来た物に満足せずに、もっと良い物を目指していったのでしょう!

自分も職人なのでそれが伝わって来ました。

 

ちいさな藍美術館 基本情報

基本情報
  • 【住所】京都府南丹市美山町北上牧41
  • 【電話】0771-77-0746
  • 【E-mail】shindigo@cans.zaq.ne.jp
  • 【開館時間】10時~17時
  • 【休館日】木・金曜日(祝日は開館) 
  •      冬期休館(12月1日~3月31日)
  •     ※その他、展示替えなどで予告なしに休館する場合もあります。
  • 【入館料】一般 250円

 

最後に

正直言って、今まで染物に関して意識した事はありませんでしたが、

 

今回『ちいさな藍美術館』へ行く機会を持つことになり、藍染に対して少しでも興味を持つ事が出来ました。

 

染物一つにしても数々の技法があり、幾つかの工程に分かれている。

それに情熱を燃やした職人さんもいた事を知る事もでき、

今回『ちいさな藍美術館』へ立ち寄って良かったと思います。

 

ホントにちいさな美術館ですが、

『かやぶきの里』へ行かれた方は、是非立ち寄って見てはいかがでしょうか!

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きさげ職人でもあり、バイク乗りでもある職人ライダー。 きさげ加工という、工作機械製造において超重要な加工を施す職人である一方。 相棒のCBR1000RRやGTR125aeroと共に旅に出かけ、日本各地に点在する絶景スポットやグルメ情報などをブログを通じて発信するライター。 大好きな和歌山には良く出没する。
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