2017/04/04

きさげ加工の基準である 定盤の修正方法を公開!『3枚摺合わせ』とは?

 
定盤

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ヒロ

今日は『きさげ加工』をやる上で、

絶対に必要になる『定盤』についての話です。

 

『定盤』とは『鋳鉄』という金属でできた、

超高精度な平面を持つ板の事です。

 

平面度は『μ(マイクロ)』単位。

高精度なため、『温度』『使用状況』『保存方法』などでヒズミを起こす事もあります。

取り扱いには十分注意する。

 

一般的な『きさげ加工』を行う上で、

『定盤』の精度を『きさげ面』へ移すと思ってもらって良いと思います。

 

『きさげ加工』で『定盤』に部品を摺り合わしていると、

段々『定盤』が減ってきます。

 

そうすると修正する必要がありますよね!

その辺の事もふくめて『定盤』のお話しをしたいと思います。

 

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定盤とは?

定盤にブリューペーストを塗る

『定盤』とは、鋳鉄でできた超高精度な平面度(マイクロ単位)をもつ板の事です。

 

その平面度を『きさげ加工』で重要部品へ移される。

この事から全ての基準だと言えるものです。

 

形や大きさも様々で、

大きい物から手のひらサイズの小さい物まであり、

形も正方形の物もあれば、長方形の物もある。

使用状況に応じて様々な「大きさ」「形」の物があります。

 

定盤の保存方法について

高精度な平面度を誇る『定盤』なだけに、

適当に保存すると、高精度な平面度を保つ事が出来ません。

 

『湿度』『温度』を最適に管理するのはもちろんの事、

『定盤を置いておく台』についても、

『高精度な水準器』でレベル出しした台の上に置いておく。

 

そうしないとヒズミが出て平面度を保てない可能性があります。

 

『定盤』修正に必要な『3枚摺合わせ』とは?

非常にデリケートな『定盤』ですが、

『きさげ加工』などで使用していると、段々減ってきて修正が必要になります。

 

そんな高精度な平面!いったいどうやって修正するのでしょうか?

 

実はこれも『きさげ加工』で修正するんです!

『3枚摺合わせ』という技法を使います。

 

※『3枚摺り合わせ』とは、『定盤』を3枚用意し、(同じ大きさ・形の定盤が良い)

その3枚の『定盤』を交互に摺り合わせていく。

そうすると、基準面がなくてもほぼ均一な平面に仕上げる事ができる。

 

『3枚摺り合わせ』のやり方

■まず『定盤』を3枚用意します。(同じ大きさ・形の定盤が良い)

■3枚の『定盤』に『A』『B』『C』と番号をつけます。

■交互に摺り合わせていく

 

■【摺り合わせる順番】

1回目『A』⇨『B』 2回目『A』⇨『C』 3回目『B』⇨『C』

4回目『B』⇨『A』 5回目『C』⇨『A』

 

■【摺り合わせ例】

①『A』を基準『定盤』にし、『B』と摺合わせて『B』の凹凸をきさげ加工

②『A』を基準『定盤』にし、『C』と摺合わせて『C』の凹凸をきさげ加工

③『B』を基準『定盤』にし、『C』と摺合わせて『C』の凹凸をきさげ加工

④『B』を基準『定盤』にし、『A』と摺合わせて『A』の凹凸をきさげ加工

⑤『C』を基準『定盤』にし、『A』と摺合わせて『A』の凹凸をきさげ加工

 

⑤まで終わったら、また最初に戻り『A~』という感じで、

3枚とも同じ強さのアタリがつくまで繰り返します。

 

※上のやり方は①~⑤までありますが、

①~③まででもOKです。

1回目『A』⇨『B』 2回目『A』⇨『C』 3回目『B』⇨『C』

そして『A~』という感じ

完成まじかになり凹凸も少なくなってくると、

自分の顔が映る位綺麗な面になります。

 

精度の良い物を『種定盤』として保管しておく

定盤

精度の良い物は『種定盤』として大切に保管しておきます。

 

そうする事により、他の2枚の『定盤』が減ってきて修正が必要だとしても、

『種定盤』を使用して修正を行えば、『3枚摺り合わせ』をやるより楽です!

 

最後に

話だけ聞いていると、

「交互に『きさげ加工』するだけだから簡単!」

なんて思ったあなた!

 

この『3枚摺合わせ』やばいくらい根気がいります!

 

集中してやっても完成まで数日かかる。

 

『3枚摺り合わせ』終盤なってくると、

削り取る料も『数μ(マイクロ)単位』になり、アタリも細かくなってくる。

一面削るだけでも半日以上かかります。

 

私の亡くなった師匠いわく、

「『3枚摺合わせ』が出来ないと『きさげ』はできない!」

と常に言っていました。

 

今は『研磨機』の機械精度も向上し、研磨加工するだけで

ほぼ均一な平面に仕上げる事が可能!

 

昔はそれほど加工精度も良くなかったので、

今以上の『きさげ技術』が重要視されていたという事ですね!

 

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