工作機械製造に 絶対必要な『きさげ加工』

きさげ面2

こんにちは。

今日は私がやっている『きさげ』とはいったいどんな作業なのか?

もう少し詳しく解説したいと思います。

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きさげとは

機械加工で綺麗な平面や、曲面を加工しようと思うと、加工時に熱変動や、色々なヒズミがおこり、現在の技術ではなかなか難しいです。

そこで、『スクレーパー』という工具を用いて、手仕上げで平面に仕上げていく作業を『きさげ』(摺合わせ)と言います。

基準面となる平面と摺合わせるか、『定盤』と呼ばれる平面度1μ前後の面を基準として、『きさげ』を行う面を摺合わせて、その面の凹凸(当たり)を『スクレーパー』で削っていきます。

ただ何も考えずに凹凸(当たり)を削るだけでは、なかなか綺麗な平面にはなりません。

凹凸(当たり)の高い所は高いように、低い所は低いように、凹凸(当たり)の一つ一つを削る強さを考えて、力加減を変えながら削っていきます。

そうして根気よく作業を続けていくと、綺麗な平面になります。

ベテラン『きさげ職人』が作業をすると、最終の仕上げ面は、顔が映る位の綺麗な面になります。

なかなか根気のいる作業で、

色々追及したり、

試行錯誤して、

一人前になるには、だいたい10年はかかります。

きさげに使う工具

スクレーパー

スクレーパー

一般的に、『きさげ』の基本となる工具です。

主に、『きさげ』の基礎である『平きさげ』や、

機械が実際スライドして動く部分の『摺動面』の『きさげ』などで使用します。

工具の先に超硬合金((ちょうこうごうきん)硬度が非情に高い金属)のチップが取り付けられるようになっています。

超硬チップ

腰にスクレーパーの尻部を当て、真ん中ほどの所を両手で持ち、中腰状態で作業をします。

腰でスクレーパーを押す力と、スクレーパーを持っている両手に、同時に体重を掛け、きさげ面を削っていきます。

この腰の力と、両手の力の掛け方が微妙に違うと、なかなか綺麗な面にはならないし、力強い当たりは付きません。

ささっぱ

ささっぱ

『ささばきさげ』と言い、円筒状の曲面を『きさげ』するために使う工具です。

『ささっぱ』の先にはやはり、超硬合金の刃がついています。

ささっぱ2

『ささっぱ』の尻部を片手で持ち、真ん中あたりをもう片方の手で持って腕の力だけで、円筒状の曲面などを『きさげ』します。

光明丹

光明丹

『きさげ』を行う面に薄くむらなく塗って、凹凸(当たり)を映します。

紅色のペンキのようなものです。

『光明丹』の粉と『グリス』『灯油』を調合して作ります。

『きさげ』を行う時の潤滑の役目もします。

ブリューペースト

ブリューペースト

基準面に塗る青い色のペンキの様なもの。

凹凸(当たり)を映すために使用します。

基準面にブリューペーストを塗り、きさげ面に光明丹を塗って摺合わせると、

凹凸の高い所が青黒く当たります。

定盤

定盤

すべての基準となる平面の板。

平面度は1μ前後位の精度がある。

この『定盤』も、『3枚摺合わせ』という技法を使って平面に仕上げた物。

まとめ

今回は『きさげ作業』とは、いったいどういったものなのか?

どういった工具を使って、どのように作業するのかをお話ししました。

『きさげ作業』とは、凹凸(当たり)をただ削れば平面になるというわけではなく、

凹凸(当たり)の一つ一つを、

当たりの強さを見極めて、

削る強さを変えて削っていく、凄く根気のいる作業です。

腰を曲げた状態で作業をするので、腕や腰にもかなりの負担がかかり、肉体的にもかなりキツイ作業です。

キツイ作業ですが、誰にでも出来る作業ではないので、やりがいのある作業です。

これからの時代、機械や作業ロボットによる自動化で、『ものづくり業会』も厳しい時代になってきました。

その中で、この『きさげ作業』をしっかり身に着けておくと、この業界では雇用に関しても、かなり優位になる事は間違いありません。

工作機械製作にあたり、『きさげ作業』が無くなる事はまずありません。重要な部分はやはり人の手が必要です。

今回この記事を読んでいるあなたが、

『ものづくり業界』でやっていくつもりの若い方であるのならば、

積極的に『きさげ技術』を学ぶ事を強くおすすめします!

少し長くなりましたが、

最後まで読んでいただき有難うございました。

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