吹田総合車両所 年に一度の一般公開へ行ってきた!2017
どうも!職人ライダーのヒロです。
10月に入ってから殆ど毎日分厚い雲が広がり、スッキリしない日々が続いています。
しかも2周連続の台風到来!
それに付け加え本業の忙しさもあり、ほとほとバイクに乗れない日々が続いているヒロです(涙)
さて、本日は2017年10月28日(土曜日)
大阪府吹田市にある『吹田総合車両所』まで行ってきました!
『吹田総合車両所』とは、JR西日本の車両基地でもあり整備工場でもあります。
鉄道を安全に走らせるため、整備・点検・改造まで行われるとても重要な施設です。
その『吹田総合車両所』が、毎年この時期に一般公開されるんです!
普段なかなか見る事の出来ない作業風景や鉄道の細部まで!
珍しい物をまじかで見る事が出来ます。
それでは『吹田総合車両所 一般公開』をレポートしていきましょう。
目次
吹田総合車両所へ!
会場には専用駐車場もないので電車で行く事にしました。
鉄道は好きなのですが、普段バイクでの移動が多いので電車に乗るのも久しぶり!
自分で運転しなくていいので「ぼぉ~っ」としがなら過ごせる時間が心地よく感じました。
そうこうしているうちに『吹田駅』に到着。
だいたい毎年いい天気なので雨の日に来るのは初めて!それに付け加え今日は風も強いときている。
降り続く雨の中、総合車両所までの道のりを急ぐことにしました。
吹田駅から総合車両所まで交通整理員の方が立っているので迷う事はありません。
っていうか、ほぼ一本道なので迷いません!
雨にもかかわらず、大勢の家族連れでにぎわってました。
それではまず『車軸の削正・圧入作業』から見ていきましょう!
車輪の削正・圧入作業の実演を見学
車輪のメンテを主に扱っている『輪軸場』
こちらで車輪の削正・圧入作業の実演が行われていました。
レールと接触する車輪は走行するたびに摩耗するため、車輪の路面形状が変形してガタガタになってきます。
そのままの状態で走行していると、乗り心地が悪くなったり安全に走行する事も出来なくなってしまいますよね!
なので定期的に車輪の削正作業を施し、変形した車輪の路面を削って綺麗にします。
何回も削って小さくなった車輪は抜き取り、新しい車輪と交換する。
そういう作業を『輪軸場』で行っています。
車輪の削正作業
こちらのNC旋盤で車輪の削正を行います。
一回の削正で3~10mm削るとか!
実際に削っている所のデモンストレーションはありませんでしたが、
NB旋盤に車輪をセットして低速回転で運転している所を、機械のカバーを開けた状態で見る事が出来ました。
※デモンストレーションの様子は以下の動画をご覧ください。
■【削正前の車輪】
長期間レールとの摩擦でガタが来ている車輪の路面。
■【削正後の車輪】
削正前と比べると一目で違いが分かりますよね!
めっちゃ綺麗になって乗り心地も良さそう~^^
車輪の圧入作業
使用限界に達した車輪は車軸から抜き取り新品と交換する。
そのために『輪軸着脱装置(上の写真)』という機械を使用します。
車輪を軸に固定する方法は、車輪の内径に対して0.2㎜太い車軸を圧入する事によって固定されます。
0.2㎜もの締め代があるため、圧入するのに約50~100トンの力が必要になります。
今回車輪の抜き取り作業は見れませんが、圧入作業の一部始終を見学する事が出来ました!
■【車軸】
■【車輪】
■【輪軸着脱装置に車軸と車輪をセット】
輪軸着脱装置に車軸と車輪をセットして圧入する。
■【車輪を両側共圧入して測定】
両方の車輪を圧入し、最後に車輪間を測定して完成!
ここまで凡そ25分前後の作業です。
約50~100トンの力で圧入するというから凄い音がするのかと思いきや、
いたってスムーズに圧入されました。
※圧入時の様子は以下の動画をご覧ください。
大型クレーンによる車両の吊り上げ & 空中移動
吹田総合車両所 一般公開の見どころの一つでもある、
大型クレーンによる車両吊り上げ&空中移動!
広い工場内に2機設置されてある『天井走行クレーン』で巨大な車両を吊り上げいく。
そして空中移動させるという迫力満点なイベントです!
イベントは『車体上げ下ろし場』で行われました。
設置されてある『天井走行クレーン』も20トンまで吊り上げる事が出来る巨大な物。
クレーンのフックには車両に引掛ける為の吊り具が掛けてあります。
■【吊り具を定位置までもっていく】
クレーンを操作し吊り具を車両に引掛ける定位置まで持っていく。
■【車両に爪を引掛ける】
吊り具に付いているハンドルを操作して爪を車両に引掛ける。
そして車両を吊り上げます。
※吊り上げ&空中移動の様子は以下の動画をご覧ください。
凄いと思ったのは、2機のクレーンはそれぞれ個々に操作しているという事。
- クレーンを操作する2人のオペレーター
- 動かす方向を指示する人
これらの連携プレーがしっかりしていないと重大な事故に繋がるという事です。
それが寸分の狂いもなく、ピッタリと吊り上げ移動させる事が出来るのだから
めちゃくちゃ凄いですよね!
これはホントいつ来ても見応えがあります。
10月3日に引退した 103系 大阪環状線を展示
こちらは車両展示エリア。
今回のメインとなる車両は、10月3日に引退した『103系 大阪環状線』
大阪環状線としては1969年(国鉄時代)のデビューから48年間走り続けてきた車両でした。
私も良く利用していた車両で、
「いつもあるのが当たり前」「大阪環状線と言えばオレンジの車両」
そんな感じで親しみのある車両でした。
その車両が大阪環状線から消えるとなると寂しい気がしますね~。
ちなみに新型 大阪環状線の『323系』も展示されていました。
その他ギャラリー
最後に
年に一度の『吹田総合車両所 一般公開 』は毎年楽しみにしているイベントの一つです。
普段見る事が出来ない作業の様子や珍しい車両、鉄道を安全に走らせるための取り組みなどが良く分かります。
普段駅や線路沿いで何気なく見ている電車ですが、少し角度を変えて見ると違う物が見えて面白いですよ!
そんな貴重な体験ができる『吹田総合車両所 一般公開』は、鉄道に興味が無い方でも十分楽しめるのではないでしょうか?
もし『吹田総合車両所』が一般公開される日に時間がある様でしたら、
一度行ってみてはいかがでしょう。
今回は以上です。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。