職人ライダーヒロの 楽しいツーリング日記!

国民宿舎 関ロッジ 近畿で20系ブルートレインに泊まれる唯一の宿

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04.色あせた車両の写真
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きさげ職人でもあり、バイク乗りでもある職人ライダー。 きさげ加工という、工作機械製造において超重要な加工を施す職人である一方。 相棒のCBR1000RRやGTR125aeroと共に旅に出かけ、日本各地に点在する絶景スポットやグルメ情報などをブログを通じて発信するライター。 大好きな和歌山には良く出没する。
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どうも!職人ライダーのヒロです。

 

かつて、三重県亀山市には関ロッジという国民宿舎がありました。

ここの目玉は何といっても、

ブルートレインの愛称で親しまれてきた20系の客車に宿泊できると言うこと。

 

近畿で唯一、本物のブルートレインに宿泊できると言うことで、

お子様をはじめ、この車両に思い入れのある方や鉄道ファンの方に人気がありました。

 

しかし残念ながら、国民宿舎 関ロッジ

2015年12月を以て営業終了となってしまいました。

 

今はもう営業は行っていませんが、思い入れの深い場所という事で、

今回取り上げる事にしました!

01.20系客車とGTR125の写真

ここへはいつもCBRではなく、

通勤快適仕様の原付(二種)『台湾YAMAHA GTRaero125』

のんびり原付ツーリング!

 

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かつて走るホテルと言われた20系客車

関ロッジで使用されている客車は、

国鉄時代『走るホテル』と言われ、ブルートレイン黄金時代を走り抜けてきた

20系客車。

 

車両外観

04.色あせた車両の写真

車両表面の塗装もかなり色あせています。

雨漏りもするのでしょう、屋根にはシートが被せられロープで固定されています。

かなり老朽化が進んでいる様ですね。

 

この状態を見る事から、車両を保存するという事の難しさが良く分かります。

しかしこの車両も関ロッジへ来て約30年前後!

その事を考えると、良く維持している方ですね!

 

客車への入り口

02.客車への入口の写真

客車への入り口は二か所あります。

入り口へと続くシートの屋根や手すり付き階段は、車両の色に合わせた色に設定されています。

同じブルーなので自然な感じに見えますね。

 

■車両前方の入り口は二つ折りの扉になっており、手動で開閉します。

小さいお子様なんか喜びそうですね!

開けたり閉めたりさせるだけで楽しそう(笑)

 

■後方の入り口にはシートで屋根がついています。

本館へ行く時には、こちらから出入りした方が便利なのですが、

この扉、非常に重かった(汗)

立てつけが悪いのか、大人でも全力の力で開け閉めしないと開閉できませんでした。

 

車内へ

後方の扉から中へ入ると、洗面所になっています。

トイレや洗面所も、そのまま使用する事ができました。

 

20系の洗面所は、最後に残っていた24系や14系寝台車と比べて、

やや広い作りになっています。

時代が進むにつれて、洗面所にこれだけのスペースがいらないと判断されて、

24系や14系は狭めに設定されたのでしょうね。

(本当はここに洗面所の写真を載せたいのですが、写真がありませんでした(涙))

 

洗面所には当時使用されていた給水機が残っています。

使用する事はできませんが、当時はここに紙コップを受けて水を飲む事ができました。

レトロチックな雰囲気が漂ってきますね!

03.冷却飲料水の写真

 

通路

客室は改造されていて個室になっていますが、

反対側の通路はそのままで、昭和の懐かしい匂いが漂ってきます。

通路壁に設置されている引き出し式の椅子に腰かけて、

物思いにふけるのも良し(笑)

04.20系客車 通路の写真

 

壁に設置されているポスターや路線図も、国鉄時代の物がそのまま掲示されています。

05.国鉄時代のポスターの写真

こちらは『チャレンジ2万キロ』というイベントが行われていた時の物ですね。

貴重な物です。

 

客室は改造により個室化へ

06.個室化された室内の写真

客室は改造されていて、2区間の3段式B寝台を一つの部屋にしています。

その内真ん中の寝台を撤去し畳の床を設け、壁や扉を取り付けて個室化していました。

 

部屋数は5室。

「ひかり」「こだま」「あおば」「はやぶさ」と部屋名が付いていて、

この4室は2区間の3段式B寝台をつなげた広い個室。

 

「やまびこ」という部屋だけは、ほぼ当時のまま原型を残しています。

一区間の3段式B寝台を使用した個室です。

鉄道ファンの方や思い入れの深い方は、

あえてこの「やまびこ」という部屋を指名する事も多かったとか!

 

鉄道好きでもある私は、この「やまびこ」の部屋に泊まりそこねた事を今でも後悔しています(涙)

07.エアコン 金庫の写真

 

各部屋にはエアコンも完備され、金庫も備わっています。

テレビは今となっては懐かしのブラウン管テレビ!

地デジチューナーをつないで見れる様になっていました。

その他「お茶」「お茶菓子」「浴衣」付き

 

3段式のB寝台とあって、一番上の寝台に上ると結構な高さがあります。

小さいお子様や、高所恐怖症の方には厳しいかもしれません。

08.一番上の段から見下ろした写真

上の写真は、一番上の段から見下ろした写真

 

寝台の解体も可能

09.寝台解体の様子の写真

真ん中の寝台を写真の様に折りたたむと、昼行特急仕様になります。

この車両が現役時代、乗車時間が長かったため

昼間は写真の様に座席状態にして使用していたんですね!

 

それにしても寝台を折りたたむ時、結構な重さがありました。

当時、走る列車内で座席にチェンジする作業員の方々は大変そう・・・。

 

(写真撮影の後は、ちゃんと元通り戻しておきました)

 

最後に

ブルートレインへの宿泊は、

素泊まりでも3000円~

一泊二食付きでも5000円位からだったと思います(料理によりコース設定できる)

 

値段もリーズナブルに利用できるし、大好きなブルートレインに宿泊もできる。

そんな事から関ロッジへは良く泊まりに行っていました。

 

しかし残念なことに

2015年3月31日に営業終了。

その後休館状態でしたが、その年の12月を以て営業終了となってしまいました。

近畿で唯一、20系ブルートレイン客車に宿泊できる施設だっただけに、

非常に残念です。

今回はこんな施設もあったというお話でした!

 

今回は以上です。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

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きさげ職人でもあり、バイク乗りでもある職人ライダー。 きさげ加工という、工作機械製造において超重要な加工を施す職人である一方。 相棒のCBR1000RRやGTR125aeroと共に旅に出かけ、日本各地に点在する絶景スポットやグルメ情報などをブログを通じて発信するライター。 大好きな和歌山には良く出没する。
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