職人ライダーヒロの 楽しいツーリング日記!

金剛バスが廃止される!思い入れの深い東條線にのって終点までいくと

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富田林駅に停車中に甘南備行き表示の金剛バスの写真
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工作機械製造において キサゲ加工 という超重要な手仕上げ加工を施す職人である一方。相棒のCBR1000RRやGTR125aeroと共に旅に出かけ、日本各地に点在する絶景スポットやグルメ情報などをブログを通じて発信するブログライター。
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どうも!職人ライダーのヒロです。

 

今日は2023年12月20日で廃止される

金剛バスに乗車してきました!

金剛バスとは

“金剛自動車株式会社”が運営している路線バスのことで

おもな主要発着所として

近鉄長野線の富田林駅と貴志駅、

近鉄南大阪線の上ノ太子駅をターミナルとし

太子町や河南町、千早赤阪村をふくむ

南河内群のほぼ全域まで駆けめぐる路線バスです。

 

田舎のエリアで

他に交通手段のない地域の人たちにとっては

なくてはならない路線バスなのです。

私事ですが

生まれてから20代中盤まで

富田林の中佐備というところに住んでいました。

 

まわりを山や田畑でかこまれた地域で

いちばん近い電車の駅まで

距離にしても2.0キロ。

そうすると一番利便性のよい交通手段が

金剛バスでした。

 

幼少期のころから数えきれないくらい乗ったので

めちゃくちゃ思い入れがあります。

ホンマお世話になりました。

 

その金剛バスがなくなる。

はじめてそれを聞いたとき耳を疑いました。

なくなる前にもう一度のっておきたい!

そう思い 久しぶりに乗ってみることにしました。

 

なぜ金剛バスは廃止されるのか?

金剛自動車株式会社の本社の写真

金剛自動車株式会社 本社社屋

金剛自動車株式会社が運営する金剛バスは

2023年12月20日をもって

路線バス事業を廃止することになりした。

 

そんなことになってしまった主な原因は

利用客減少による慢性的な赤字。

それにくわえ一番の理由が

深刻的な運転手不足によるものでした。

 

コロナがあけてからバスの運転手さんの需要が

急速にふえたことにより

金剛バスでも運転手の引き抜きや転職があり

元々数十人いた運転手が

現在では約半数ちかくにまで減少したということです。

そのうち数人は他社から派遣してもらって

なんとか路線維持してるんだとか。

 

金剛バスの路線数は

南河内群のほぼ全域をめぐる全14路線。

それを全てまかなうとなると

約30人の運転手が必要になります。

 

それを約半分の人数で運行しているんだから

かなり厳しい状況にあることはいうまでもありません。

 

2024年問題

上佐備バス停を通過する金剛バスの写真

さらに追い打ちをかけるように

2024年4月からは

運転手の残業時間の上限が年間960時間に規制。

現行、年間労働時間の上限が3380時間なのに対し、

改善後は原則3300時間

そうすると現行から80時間のマイナスとなります。

 

それにくわえ、

退勤から翌日の出勤までの休息時間を

現行8時間なのに対し、

改善後は11時間が基本

 

そうすると現行から

3時間おおく休息をとることが基本となります。

 

運転手の労働環境改善には必要なことですが

今よりもっと深刻な運転手不足になってしまいます。

 

残業したくても労働時間の短縮。

しかも運転手はたりない。

これまで可能な限り残業でまかなってきた路線の維持が

完全にできなくなるということです。

 

もう限界だったんでしょうね。

 

運転手の高齢化

全国的にみても運転手さんの高齢化がすすんでいて

今後どんどん退職する人も増える。

そうすると更に運転手不足が深刻になります。

 

国もそれはわかっているようで

「なんとかせなあかん!」ということで

二種免許が取れる時期を法改正!

現行、普通免許取得から3年なのに対し、

改善後は1年に短縮。

若手の運転手を確保するために動きだしているようです。

それにくわえ外国人運転手を増やすことも考えているみたいですね。

 

それでも長時間労働なのに低賃金。

若手のなり手もなかなか難しいようです。

 

思い入れの深い東條線へ乗車してきた

金剛バスが発着するターミナルの一つ

近鉄富田林駅にきました!

近鉄富田林駅東口の風景写真

金剛バスは富田林駅南口から発着します。

それにしても懐かしいというか、

昔にくらべてめっちゃキレイになりました。

 

スペース的には少し狭くなったのかな?

今は近鉄線の改札口からすぐバスのり場になってるけど

昔は下写真のビルがなくて

奥につれて段違いに1番のり場から5番のり場まで連なってました。

昔は写真のビルがなくて奥から段違いにバスのリ場があったという写真

富田林市街地まで買い物に来る際には

よく利用したものです。

昔はダイエーとか西友なんかの大型スーパーがあって

プラモデルの様なおもちゃもいっぱい売ってた。

当時人気だったおもちゃ屋さんもあったので良く来てました。

 

今はそういうのなくて

歴史的な街並みを売りに

観光地化していってるのかな?って感じがします。

昔にくらべて富田林駅周辺のだいぶ様変わりしました。

 

そして今回乗車する東條線はビルの前から発車。

昔と同じく4番のり場でした。

昔と同じく4番のり場に停車する甘南備行きバスの写真

止まっていたバスは甘南備行き。

 

今まで何十年も金剛バスに乗りつづけてきた私ですが

実は富田林駅から終点まで乗車したことがありません。

自分が住んでいた地域がとちゅうの中佐備だったので

そこから先へは殆どバスで行くことがないんですよね。

今日はじめて起点から終点まで乗車するので

なんだか新鮮な感じがします。

 

車内の構造はいたってシンプル。

現在のバスにあるようなキャッシュレス決済機器はありません。

バス入口にある整理券の発券機の写真

入口からタッチする機械…ではなく

整理券の発券機だけがお迎えしてくれました。

 

運転席よこの運賃箱も同様にシンプル

運転席よこのシンプルな運賃箱の写真

運賃投入口と小銭両替機があるだけ。

なんかスッキリしていて美しささえ感じます。

 

他のバスにはついてるのかな?

天井から風を取り入れるヤツの写真

これ天井から風を取り入れるヤツですよね。(間違ってたらごめんなさい)

自分が小学生の時なんかは冷房とかなかったので

これを押し上げて開けたりしてました。

 

そして車内の風景。

金剛バス車内の風景写真

 

別の日に乗車した車両には横向きの座席もありました。

金剛バスの横向きの座席の写真

全体的に金剛バスは外観も車内もミドリのイメージ!

目にやさしい~w

 

もうすぐ廃止されるから

乗りにくる人も多いのかな?…と思いきや

乗車して来たのはいたって少人数でした。

まぁ~その方が落ち着いてバス旅が楽しめるというものです。

 

そして発車時間前に運転手さんが戻ってきて

定刻通り甘南備へむけて発車しました。

発車後の車内の写真

発車したバスはゆっくりと富田林駅南口を後に…

車窓から外に目をむけると

一眼レフをかまえたアマチュアカメラマン達が

もうすぐ去り行くであろう

金剛バスの雄姿をカメラにおさめていました。

 

金剛バスが退いたあとの路線だけど、

全14路線ある中から5つの主要路線を

近鉄バスと南海バスが引き継ぎ、

その他の路線については

一部の路線を地治体が費用を負担して運行を続けるとのことです。

車両もそのまま金剛バスの物を使うとか使わないとか…

 

どっちにしても

昔ながらの“金剛バス”としては残りわずかな運行となります。

金剛バスの降りる時のボタンの写真

自分が生まれる前から走っていて

毎日走っているのが当たり前で

富田林の駅にきたら当たり前のようにとまっていた薄緑色のバス。

これからもみんなの足として走りつづけていくんだろうな~なんて思っていたのに

その金剛バスがなくなる。

初めて耳にした時は信じられなかった。

 

そんな事を思いながら乗車していると

特によく利用していた小学生、中学生、高校生だったあの頃

当時の思いや気持ちが

フラッシュバックのようによみがえってきて

懐かしい気持ちとさみしい気持ちが入り混じった

何とも言えない気分にみまわれました。

一番うしろの座席から横を写した写真

地元を離れてからあまりこっちへ来なかったこともあって

車窓から見える風景がスゴクなつかしく感じます。

 

車内アナウンスが変わったり

バス停の名称が変わっている所もあったけど

基本的には変わらない昔ながらの風景の中を

バスは走っていきました。

車窓から見える第三中学校の写真

富田林駅を出発して約15分。

左手に我が母校である

富田林市立第三中学校が見えてきました。

(ここまで来たらもうすぐ家やな~って気分になる。)

 

そして私の出身地である中佐備の入口がみえてきました。

車窓から見える中佐備の入口の写真

今は実家の家族共々 ここ中佐備にはすんでいませんが、

幼少期にすごした土地っていうのは

いつになっても特別な存在。

今は住んでなくても

帰って来たなぁ~って気になります。

 

別の日に中佐備で降りてみた

中佐備でバスを降りてからバスを見送る写真

バスを降りてから発車するのを待って見おくりつつ

実家までの道のりを歩いて帰ったのを思いだす。

 

幼少期のころ毎日かよった駄菓子屋さん ⇩

幼少期のころ毎日かよった駄菓子屋さんの写真

甘南備方面バス停側

その昔はせんべい屋やったみたいです。

今は営業してません。

 

写真の建物がある所が甘南備方面のバス停 ⇩

建物がある所が甘南備方面行のバス停

昔はそこに集会場があって、その左横に小さいスーパーがあった。

みんなそのスーパーの事を「やっさん」ってよんでたな~。

後ガソリンスタンドもあった。

 

お店があった頃はこの辺もにぎわってたけど

今はなにもなくて寂しい感じでした。

 

そしてお地蔵様がいるところが

富田林駅方面のバス停。

お地蔵様がいる所が富田林駅方面行バス停だという写真

おばあちゃんがお地蔵様にお参りするのが日課だったので

私もよく一緒にお参りしたものです。

 

ちょうど上の写真と撮る時

道をはさんで反対側から撮影していたんんだけど、

カメラを構えていると軽トラに乗ったおっちゃんが

気をつかって止まってくれました。

 

都会では感じることのない

この地域ならではのやさしさを感じました。

 

さてバス旅へ戻りましょう。

とはいえ、特に思い入れ深かった区間が

富田林駅~中佐備までの区間だったので

後はのんびり残りのバス旅を楽しむ事にします。

 

しばらくすると東條小学校が見えてきました。

見えてきましたというか、

車窓からの写真がなかったので

バス関係なしに路線上から小学校みた写真をのせておきます⇩

金剛バス路線上からみた東條小学校の写真

ちなみにこちらも我が母校です。

自然に囲まれた良い小学校でした。

東條小学校正門の写真

せっかく来たから校舎に駆け寄りたい気分だけど

中には入れないからね~。

まわりから懐かしむだけにします。

 

あの頃は夢も希望もあふれてたし

小学校の頃が一番たのしかったかなぁ~

 

東條小学校を過ぎるとたのしいバス旅もあとわずか

富田林駅から約30分と少しで

終点の甘南備に到着しました。

甘南備のバス停に停車する金剛バスの写真

この地域にすんでいながら

甘南備までバスで来たのははじめて。

 

はじめてバスできたけど

まわりは人家があるだけで

ホンマ何にもないところでした。

 

乗客を降ろしたあと

バスはバス停付近のT字路を利用してUターンを開始!

バス停付近のT字路を利用してバスはUターンする写真

ふたたび富田林駅へ向けて走り去っていきました。

 

甘南備のバス停にいても仕方がないし

次のバスまでめっちゃ待ち時間もあったので

元来た道を歩いて引き返すことにしました。

 

バス停からすぐ!あっさり風味な甘南備ラーメンがおすすめ

ちなみにですが、

甘南備のバス停から少し歩いたところで

“甘南備ラーメン”なるものを発見しました。

ラーメン屋さんというか普通の人家だという写真

ラーメン屋さんっていうか

普通の人の家ですね。

 

こちらは“麺処 松もり”さん

麺処 松もりの玄関の写真

土曜日のみ営業されています。

 

昆布と削り節を煮込んで出しをとった

あっさり風味な甘南備ラーメン

甘南備ラーメンとほっこり丼の写真

コシのある麺とうまくからんで

めちゃウマイ!

 

ご夫婦でやられてるのかな?

気さくで話しやすい大将と

気配りじょうずで

気持ちのよい接客をされる女将さん。

お二人で切盛りされてました。

家に遊びにきてラーメン食べてる!って感じの写真

ラーメン屋さんにきた!って感じではなく

親戚の家に遊びにきてラーメン食べてる!って感じで

おいしいラーメンを味わえます。

 

もし時間があえば

おすすめなラーメン屋さんです!

 

麺処 松もり 基本情報

  • 【住所】大阪府富田林市甘南備1015
  • 【営業日】土曜のみ営業
  • 【営業時間】11:00~15:00

 

最後に

私の生まれる前から当たり前のようにあって

毎日走っているのが当たり前だった金剛バス。

当たり前すぎて気にもしてなかったけど

いざなくなるとなると思い入れ深すぎて

めっちゃ寂しい~。

 

全14路線あるなか5つの主要路線は

近鉄バスや南海バスが引き継ぐことになってるようで

東條線に関しても南海バスが引き継ぐんだとか。

 

でもそれはもう

金剛バスではないからね…

中佐備の夕暮れの中を走る金剛バスの写真

 

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Comment

  1. 昭和のOB より:

    東條小→三中のブロガーを初めて知りました
    懐かしくてたまらん

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