CBR1000RR SC57後期モデルに「スタントケージ」をつける! CRAZY IRON社製
どうも!職人ライダーのヒロです。
この度、ついに念願かなって
CBRにスタントケージを取りつけました!
スタントケージのようなエンジンガードを取りつけると
ゲージ自体が予想もしないような転倒からでも
バイクをまもってくれます。
スライダーだけでも立ちごけ程度なら効果はあるんですが
こけ方によってはハンドルやレバー、
ミラーまで傷ついてしまいます。(最近やっちゃいました)
スタントケージつけると
転倒したときの安心感がハンパないんですよね。
ジムカーナやスタントやってる人はもちろん
もう絶対バイクを傷つけたくない!!
そんな思いのつよい人にオススメです。
このサイトでは
- CBRにスタントケージつけたスタイル
- 転倒したときの状態
- 取り付け方法
上記3つを中心に
CBR1000RR SC57後期モデルを題材として
お伝えできればと思います。
私と同じように
SSバイクにスタントケージを取り付けたい!
そうお考えの方。
このサイトも参考に一つにしていただければと思います。
目次
CBR1000RR SC57後期モデルにスタントケージをつける
ちなみに今回取り付けたスタントケージ
CRAZY IRON社製のもので、中古で購入しました。
車体サイドにつけるエンジンケージと
リアのサブケージがセットで出品されていたので
とてもお買い得だったんです!
それでもお値段は67,800円と高額なので
だいぶ思い切りがいりました。
衝撃につよくないと意味がないため
素材はスチール製
そのぶん重量増しになります。
- エンジンケージ(左右):6.2㎏
- リア サブケージ:2.6㎏
合計8.8㎏増しになります。
軽量化を求めている方にはオススメできないものです。
中古品なので付属してない部品もあります。
無い部品はホームセンターで材料を購入し
加工して取り付けました。
正規購入した場合、恐らく付属品もそろっていると思うので
もう少し取り付けやすいのではないかと思います。
どうかその辺はご参考までに…。
今回のスタントケージはCBR1000RR SC57用ですが、
カウルの形状から
恐らく後期モデル用になるかと思われます。
前期モデルにも取り付けできないことはないとは思いますが、
カウルへの加工がより難しくなる気がします。
その辺りは推測なのでなんとも言えませんが…。
スタイルについて
まずはスタイルについて見ていきましょう。
真横から見たスタイルからです。
個人的には なかなかスタイリッシュに決まっている
そう思うのですがどうでしょう?
今まで黒一色だったものに
ライン的にも色が入ったことがうれしい。
カッコよさが増してるように感じます。
真正面からみた感じ ⇩
上からのぞいた感じ ⇩
真後ろからみた感じ ⇩
真後ろからみると左右にふくれあがった分
スタイリッシュ感が減少したように感じます。
ですが、
やはりそこは安全性重視だというもの。
それにスタイリッシュ感が多少わるくなったとはいえ
カッコイイことに変わりありません。
前後ナナメからのスタイル ⇩
うん!カッコイイ~w
スタイル感はとくに問題ないですね。
乗車/取り回しについて
つづいて乗車したときと
バイクを降りて押したときの取り回しについて見ていきましょう。
スタントケージつけて左右にふくらんだ分
足にあたるのでは?…と思い
またがってみた結果
ステップに足をのせてまたがっている状態
足をのばして地面についている状態のときは
とくに問題ないようです。
しかし
バイクで走っていて信号待ちで停車し
不意に足をおろそうとした時に
スタントケージを蹴ってしまうときがあります。
あと乗車した状態からスタンドを降ろそうとしたとき
ケージが邪魔でおろしにくさを感じました。
それと
降りて押している時には少し邪魔になるかな…?
って感じがします。
今までなかった物がついているので
慣れないうちは注意が必要なようですね。
バイクを倒してみた
バイクを倒してスタントケージの性能をみてみましょう。
写真を見てわかるとおり
カウルとかは余裕すぎるくらい大丈夫ですね!
ミラーやクラッチレバーまわりも
地面からかなり余裕がありました。
転倒のしかたによっては
もっと入り込んだこけ方すると思うけど
ほぼ下のスライダーだけが地面と当たって
上のスライダーは倒れた反動でそれ以上ころがらないよう
食い止める的な役目だと感じました。
路面に落ちている石とかで分かりずらいですが
下のスライダーだけで受けていて
ゲージ自体は地面に接触してないのがわかります。
チェンジペダルやステップまわりはどうでしょう。
地面と接触してませんね。
全然だいじょぶです。
最後にリアのサブケージです。
リアのサブケージは地面から全然はなれてる様にみえるけど
実際立ちごけすると
はずみで後ろのカウルもやられちゃうんですよね。
いらないように見えて絶対あった方がいいパーツです。
じっさい転倒のしかたや路面の状態によって
状況はかわるけど
立ちごけ程度ならハイスペックすぎる代物です!
倒したときの安心感はハンパない。
取り付け状態について
続いてどのように取り付けられているかについてです。
エンジンケージの固定は全部で3ヶ所。
- フロントエンジンマウントと共締め
- ピボットシャフトの穴を利用して固定
- 左右のスタントケージを連結
この中で直接バイクに固定されているのは
- フロントエンジンマウントとの共締め部
- ピボットシャフトの穴を利用しての固定
この2ヶ所になります。
一番下の固定(マニーホールド付近)は
左右のスタントケージを連結させているだけのものです。
一番メインとなる取付部が
エンジンマウントと共締めする部分 (下スライダー部)
転倒した際 いちばん負荷がかかる下のスライダー部が
エンジンマウントと共締めになっています。
ちなみにエンジンケージ取付部の厚み分
長めのボルトが必要になります。
- 【左側】M12×80(細目ネジ:ピッチ1.25㎜)
- 【右側】M12×90(細目ネジ:ピッチ1.25㎜)
※左側マウントボルトにワッシャが入っている場合 そのワッシャも必要
※できればフランジ六角ボルト推薦
※特殊ボルトになるのでAmazonでの購入がオススメです。
- 締付トルク:64N.m
※参照元:サービスマニュアル
上スライダー部は固定なしで
宙に浮いてるような感じになります。
(※上スライダー部はほぼ補助的存在なのでこれで十分なのです)
このエンジンマウントと共締めする部分がすこし厄介で、
カウルへの穴あけ加工が必要になりました。
穴あけ加工の様子はのちほどご紹介します。
エンジンケージの後ろの固定は
スイングアームとのピボットシャフト穴を利用し
左右共締めします。
ホームセンターでM12㎜寸切りボルトを購入し
最適な長さに切断
両サイドからロックナットで固定しました。
エンジンケージ固定下部です。
この部分は本来、連結用の部品があると思うのですが、
中古品で付属してなかったので
こちらもM10㎜寸切りボルトと
スペーサー用につかう適当なパイプを使用し
最適な長さに切断して取りつけしました。
- M12寸切りボルト:1本
- M10寸切りボルト:1本
- 金属製パイプ(適当に合いそうなもの)300㎜:1本
- M12平ワッシャ:4個
- M12ロックナット:2個
- M10平ワッシャ:2個
- M10ロックナット:2個
※ホームセンターでお安く購入できます。
※全部で約800円前後
最後にサブケージです。
サブケージはボルトを交換するだけで
取り付けできました。
- 【ボルト】M8×40(並目ネジ):4本
※ホームセンターで購入できます。
ケージ自体に溶接によってできた歪みがあったので
ボルト穴のピッチが合わず
すこし取り付けに苦労しました。
カウルへの加工方法
この章では
エンジンマウント共締め部による
カウルへの穴あけ加工について解説します。
下写真の黄色丸でかこった部分の下に
エンジンマウントボルトが隠れています ⇩
まずはじめに
エンジンマウント部の正確なセンターを知るため、
Φ20㎜程度の穴をあけます。
そのための準備をしましょう。
まずは 穴を開ける位置にセンターマークをケガキます。
ケガキとは、加工するラインを示す/書くということ。
ケガキ、ケガク等
※予めカウルに紙テープ等を貼って保護しておくこと
- カウルのスキマから覗き込んでエンジンマウントのセンターをケガク。
- 上記に対して対角にセンターをケガク(※目分量で良い)
とりあえず大凡、目分量でよいです。
次にケガいたセンターに対してΦ20㎜程度の穴をあけます。
その前にあらかじめ
アンダーカウルは外しておいて下さい。
- ケガいたセンターに対して3㎜~4㎜程度の下穴をあける。
- ステップドリル等を使ってΦ20㎜程度の穴をあける。
※この穴はエンジンマウントのセンターを確認するための穴です。
ホルソーorステップドリル等を使用するとあけやすいです ⇩
上記を充電ドリル等に取り付けて加工しましょう!
あけたΦ20㎜の穴から
エンジンマウントボルトのセンター
を確認できると思います。
あけた穴からのぞいて
正確なセンターをケガク。
カットするラインを スタントケージの直径から
すこし大き目にケガいてカットします。
カットにはジグソーを使用すると作業が容易になります。
ジグソーの刃はなるべく細いものを使用すると、
まるい部分も加工しやすいでしょう。
最後にサイドカウルをバイクにセットし
アンダーカウルもセットします。
アンダーカウル側も穴あけ部分にかぶるので
共に加工が必要になります。
最後に
CRAZY IRON社はロシアのメーカーになります。2023年現在
ロシアからの輸入に規制がかかっているため
輸入自体できない状態です。
同じCRAZY IRON社がヨーロッパにもあるので
そちらからなら輸入できるみたいです。
それでも注文してから2~3カ月かかってしまいます。
それまでまてない!
今すぐ欲しい!!
という方はAmazon等のネットショップで検索すると出てきます。
だけどネットショップで買った場合
取り付けは自分で行うことになるので
そこはご注意ください。
自分で取り付ける自身がない方。
ネットショップで
ご自分のバイクに合うケージがなかった方。
国内正規代理店である『AxxL』さんへ
問い合わせてみることをおすすめします。
ちなみに
CRAZY IRON社以外でも
アメリカのスタントパーツメーカーである
IMPAKTECH社でもスタントケージを取り扱ってます。どうかご参考までに。
このページに書かれてある事を参考にして作業を行う場合。
必ず自己責任でお願いします。
万が一事故が起こった場合でも、当方では責任を負えませんのでご注意下さい。
この記事が参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。