2017/02/04

工作機械でかなり重要!軸受面の『ささばきさげ』とは?

 
蓋の押さえしろを調整

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普段は『きさげ職人』として、工作機械重要箇所に手仕上げ加工を施す職人さん。
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ヒロ

『きさげ加工』は知っていても、

『ささばきさげ』って何?って方、結構多いのではないでしょうか?

 

『ささばきさげ』とは、主に軸受(スピンドルなどの軸を受ける台・それを押さえつけるための蓋)など、円筒状のものに施す『きさげ』です。

 

軸受に『ささばきさげ』を行うなめには、

『心出しバー』と呼ばれる円筒状の基準のバーを使います。

芯出しバーによる当たり付

【軸受に乗っている丸いバーが『心出しバー』】

 

そのバーを基準に、軸受や軸受の蓋の当たりを付け、蓋の押え代を調節したりします。

 

蓋を押さえる強さは、強すぎると、押さえているスピンドルの中のベアリングに、圧力がかかって、スピンドル回転中に熱を出して加工精度に影響を及ぼします。

逆に弱すぎると、軸受の中でスピンドルがスリップ(空回り)したりします。

どちらにしても、機械の精度事態に影響を及ぼしてしまします。

 

では『ささばきさげ』とはどんな感じで作業をするのか見ていきましょう!

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ささばきさげ作業手順

ささばきさげの前に、軸受と蓋の合わせ面を、きさげ加工し、当たりを付け、

『マシニング』という機械で、

基準の数値より、○○μ小さめの真円なるように『ボーリング加工』します。

 

基準の寸法より小さめに仕上げる理由は、

スピンドルなどの軸を押さえるための、

押さえしろを付けるためです。

 

その後が『ささばきさげ』の出番です!

軸受の当たり確認

心出しバーにブリューペーストを塗り、軸受の当たりを確認する。

 

芯出しバーによる当たり付

ボーリング加工しても、熱変動(機械加工中の熱で、物質にヒズミが出る)などにより、

見た目では分からない位の誤差ですが、

なかなか綺麗な真円にはなっていません。

当たりを増やし、きさげ面を仕上げる

基準の寸法より小さめに仕上がっているため、

当たりが上の方にあるのが写真から分かると思います。

高い所だけが当たる

 

 

これを『ささっぱ』という工具(写真に写っています)で削り、当たりを広げていきます。

当たっている所を削る

 

 

完成面

完成面

 

写真からも分かるように、軸受の当たりが円筒状に2カ所当たっていて、真ん中の面は当たりがありません。

これは軸を安定して受けるために、軸受の当たりを2カ所、蓋の当たりも2カ所当て、

上と下で、合計4カ所の当たりで軸を挟み込む感じになります。

こうする事で軸を安定して保持する事が出来るのですね。

押さえしろの調整をする

軸受の当たりを確認したら、蓋の押え代を、蓋の当たりを付けつつ調整します。

蓋の押さえしろを調整

 

調整方法は、押さえが強すぎる場合は、蓋のささばきさげ面を削って落とし、

逆に押さえが弱かった場合は、軸受と蓋の合わせ面を削って調整します。

 

押さえの強さ加減の確認の仕方は、

『ダイヤルゲージ』で、軸受の蓋を計り、

蓋のボルトを締め込んだ時の数値を見るのも良いのですが、

色々誤差が出て、あまりあてになりません。

 

一番確実なのが、心出しバーの側面に付いているボルトに、鉄パイプを引っ掛け、

蓋の取り付けボルトを締めながら、鉄パイプで心出しバーを回すというのが、一番確実な方法です。

腕の感覚だけが頼りなので、なかなか熟練の技術が必要になってきます。

 

最後に

今回ご紹介した『ささばきさげ』は、スピンドルなどの軸を受け、しっかり保持するために、とても大切な技術です。

この辺までくると、色々な経験、応用などが必要になってくるので、より難しさがアップします。

でもこれが分かってくると、『きさげ』の面白さもアップしてきます^^

 

今回は『ささばきさげ』のご紹介をしました。

 

最後まで読んでいただき有難うございました。

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