美山かやぶきの里で行われる一斉放水は一見の価値あり!重要建造物を守る防火訓練を見てきた話し
どうも、職人ライダーのヒロです!
今日は去年の9月以来久しぶりに、
日本の原風景が多く残る『美山かやぶきの里』に来ています。
今でも昔ながらの茅葺屋根を使用してる家が多く残る『知井地区の北集落』は、
『重要伝統的建造物群保存地区』に指定されている重要文化財です。
その家々では今でも住民の方が住んでいて、生活をされています。
生活が近代化してどんどん便利になっても、
やはり日本人と言うのはこういう風景に懐かしさを覚え、惹きつけられてしまうのかもしれませんね。
私自身もこの地の風景に癒され、好きになった一人でもあります。
今回の目的はこの『かやぶきの里』で年二回行われている、『一斉放水』を見るためにバイクを走らせました。
一斉放水とは?
ダムでもないのに村で『放水』ってなんでしょう?
実は燃えやすい茅葺屋根を火災から守る為、62基の『放水銃』が村のあちこちに設置されています。
その点検作業が行われるという事なんですね~。
火災が起こると上写真の小屋の屋根が開き、中から『放水銃』が出てきます。
そして消火活動を行ってくれる優れものなのです!
いざ火災が起きた時に『放水銃』がキチンと作動するか?
毎年春と秋(5月と12月)に点検するための『一斉放水』です。
この取り組みが行われる様になった発端は、ある残念な出来事があったからなんです。
美山民族資料館 焼失
村のほぼ中央に位置する所に『美山民族資料館』という施設があります。
約200年前の中層農家住宅の形を残した資料館で、当時の暮らしに触れる事ができます。
そんな貴重な資料館なんですが、
残念な事に、平成12年(2000年)5月に火事にあい、母屋と納屋が焼失してしまいました。
現在では、火事で焼けてしまった母屋と納屋も復元されて元通りになっています。
重要文化財を火事から守るためには、みんなで防火への意識向上をはかる事が大切ですね!
そのために年2回、春と秋(5月と12月)に放火訓練が行われる様になったという事です。
『美山民俗資料館』に関しては、下記記事で詳しくご紹介しています ⇩
放水開始1時間前
『一斉放水』が開始されるのは13時30分。
昼に近づくにつれ、段々人の数も多くなってきました。
『一斉放水』をカメラに納めようと、
三脚に一眼レフをセットし、待ち構えているカメラマンの姿もめっちゃ多い!
そして放水開始1時間前、自分も撮影位置にて待機し、その時を待ちました。
13時15分頃、
村内放送にてもうすぐ『一斉放水』が行われている事を知らされる。
それにちなんで集落内にいる観光客は、一旦集落内から出るよう指示される(※放水時、集落入村禁止)
放水5分前にも同じ放送が流れ、
そしてその時がやってきました。
放水開始
高らかにサイレンの音が響き渡り、放水開始の合図がされる。
しばらくの沈黙の後、村の右上辺りから水柱が上がり始めました。
徐々に他の所からも放水が始まり、やがて村全体に水柱が上がります。
水柱は一か所固定ではなく、左右に首を振りながら茅葺屋根の頭上を満遍なく水が降り注がれる様に放水していました。
下の動画は『一斉放水』の様子をスマホで撮影したものです。
やがて5分程で『一斉放水』は終了。
『かやぶきの里』はいつもの和さを取り戻しました。
放水終了後は『かやぶきの里』をのんびり散策するか、速攻帰る!
『一斉放水』を見る為にめちゃくちゃ大勢の人が『かやぶきの里』に集まってきます。
それを見る事だけが目的の人も当然いるわけです。
放水終了後は大勢帰って行きます。すると県道38号線は大渋滞。
この渋滞に合わないため、のんびり道が落ち着くのを『かやぶきの里』を散策しながら待つか、
速攻帰るのが良いかと思います。
私は家も遠いので速攻帰りました。
出来ればバイクも出しやすい位置に駐輪する事をおすすめします。
自分は前からでも後ろからでも出せる位置に駐輪する事が出来ました。(たまたま)
上の写真は午前中に撮影したものなのでスッキリしてますが、
帰る時は人がいっぱいでバイクを出すのも大変!
そんな時、前から直接道路に出れたので助かりました^^
かやぶきの里 駐車場
県道38号線を挟んで『かやぶきの里』がある北集落の反対側。
『お土産処かやの里』『お食事処きたむら』付近に駐車場があります。
■無料駐車場(約80台駐車可能)
最後に
日本の原風景や重要文化財を守るため、
こういう取り組みを重ねて防火意識を高める事はとても大切な事ですね!
北集落の村民だけでなく『一斉放水』を見学しに来ている私たち観光客も、
一緒に防火意識を高める事は大切だと感じました。
それにしても約5分間の『一斉放水』を見るために、これだけ大勢の人が集まってくるって、
なんか凄いですね!
今回は以上です。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。